現 在のリエカは、クロアチア一の港であり、第三の都市である。海に面しているが平地がないため、山の斜面に次々とマンションが建設され、主要産業である造船用の広大な埋立地、走り抜ける高速道路、と、まさに活気ある都市の様相だ。
町の名の起源となった小さなリイェチーナ(Riječina)川を挟んでトゥルサット(Trsat)城[写真上]が、かつて城壁に囲まれていた旧市街を見下ろしている。町の歴史は古く、近代的な市街に埋もれるように、古代の遺物ローマ門、守護聖人を祭った聖ヴィダ大聖堂、などが点在している。
オーストリア、ハンガリー、イタリアの各強国勢力圏の境界に位置したため、クロアチア人の町としての歴史は非常に短く、特に中世オーストリアの港町として整備されただけに、町の雰囲気はその色合いが強い。
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