ートダジュールのニースとカンヌの中間、海岸から5キロほど中に入った小さな丘の上に、小さな村ビオットがある。海岸から近づく敵を発見しやすい立地に作られた鷲の巣村の一つである。リゾート色の強い海岸と対照的に中世の町並みを残す静かな村は、コートダジュールの喧騒からの逃避にうってつけだ。 村の楽しみは、城壁内の旧市街の路地を何処へともなく彷徨い歩くのにつきる。そこ彼処に見掛けるガラス工芸や陶器の店は、近年この村に移住してきたアーティストが開いた店だ。これらを見て回るのもビオットならではの楽しみだ。