地中海,フランス,グリモー,grimaud
素朴でエレガントなサントロペ湾の奥座敷
Grimaud
グリモー
(フランス)♦♦

真映りが良い、つまりどんな構図を切り取ってもセットしたかのように美しい、エレガンスな小村がグリモーだ。
 騒々しいサントロペ湾から僅か4km入った山の端の小さな丘の斜面が、黄白色の家並と、白やピンク、うす紫の花が咲き競う、数々の小路で埋め尽くされている。
 村の下の街道沿いにある郵便局脇の駐車場に車を止めたら、目の前の階段を登っていく。
 村はずれの、シンプルで可愛いペニタン礼拝堂(Chapelle des Pénitens)[写真中]に寄ってから、左右の町並みを見ながら、中世のグリモー城址まで緩く登っていく。
 ランパーツ広場の木陰で休んだら、最後の一登りだ。小さな城門を潜り、古い劇場の中を登ると、岩の上に壊れた城の残骸の一角に到達する。
 城壁からは、真っ青な地中海とポールグリモーとサントロペの町、背後に緩く連なる山の眺めは、360℃の雄大なパノラマだ[写真下]。
 地区教会のミシェル教会(Eglise Michel)、村の小さな商店街を抜けて郵便局前に抜ければ、小一時間でプロバンスの小村の雰囲気を満喫できる。