国 内でパリに次ぐ大都市、そして商工業の中心地。今日のマルセイユは、旅行者にとって用のない都市なのかもしれない。
だが、フランスの礎は、紀元前6〜7世紀に建設されたギリシア人都市マッサリアにある。都市文明、商業、そしてワイン。全ては、この町から始まった。
今は、多くの北アフリカ移民の玄関口となっている。地中海を向いたこの都市のカオスのような風景は、同じ大都市でもパリとは全くの別物だ。
観光資源には乏しい。まずは旧港沿いに散策しながら、観光客向けレストランで名物のブイヤベースを味わいたい。味は今ひとつだが、港町の雰囲気を味わうだけなら問題ない。
続いて旧港を南から見下ろす標高142Mの丘の頂に立つ、ノートルダム・ド・ラ・ガルド(Notre Dame de la Garde)教会までひと登りしてみよう。地中海を見渡す大展望は、一番の絶景だ[写真下]。
|