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モナコを見下ろす山上の町
La Turbie
ラ・トゥルビ
(フランス)

光明媚なコートダジュールは、1000メートルを越す山が海まで迫り、古代ローマ帝国の時代から交通の難所だった。当時のユリア・アウグスタ街道は、険しい海岸線を避け、標高500メートル前後の山上に建設された。
 ナポレオン時代にグラン・コルニッシュとして再整備され、現在は海岸線を見下ろす絶景の展望道路として人気がある。
 ラ・トゥルビは、グラン・コルニッシュの町では一番高い、標高478メートルの地点にある。

 落ち着いた小さな古い町並みでひときわ目立つのが、紀元前6年、ローマ皇帝アウグストゥスが、アルプス地方平定を記念して建造したモニュメントだ[写真中]。

 現存するものは、18世紀の破壊後に再建されたものなので、入場料を払えば登ることができる。記念碑からは、ラ・トゥルビの下の海岸線に広がるモナコ市街が見渡せる[写真下]。