岸から約10km入ったパロス島の内部に、山に抱かれてひっそりとレフケスの村がある。中世に海賊の被害を逃れて、島の中心をここに移したのが始まりだ。 現代、沿岸部は海賊ならぬツーリストに侵食され世俗化が進んだが、レフケスはパロス島の伝統文化の中心地として、昔日のキクラデスの生活を受け継いでいる。 村を守るかのように丘の上に堂々と聳えるカテドラルの下の斜面の細い路地には、典型的なキクラデスの白い家々が並ぶ。