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今なお神々しい古代のアクロポリスと共に生きる町
Líndos
Λίνδος
リンドス
(ロードス島 −ギリシア)♦♦

クロポリスの中でも、リンドスのように紀元前10世紀から中世にかけて二千数百年もその地位を保ち続けたものは、そうないだろう。
 海に浮かぶ要塞のような高さ116メートルのテーブル状の岩塊は、四方からの敵をまるで寄せ付けない。

 聖ヨハネ騎士団時代に要塞化された城門を登って上に出ると、長いロードスの海岸線が数十キロにわたり見渡せる。眼下の白い方形の家々がおもちゃのようだ。
 今も発掘作業が続いている広大な遺跡は、当時首都として東エーゲ海を支配した繁栄ぶりをうかがわせる。



 麓に広がる小さな市街地は、曲がりくねった路地に白い家が密集した典型的なエーゲ海の美しい街並みで、周辺のビーチと合わせて憧れのリゾート地となっている。
 島の中心地ロードスから南へ46km、車でたっぷり1時間はかかる距離だが、この島を訪れたならぜひ立ち寄りたい印象的な町だ。
 なお町の名はリンゾスと発音されるが、ここでは日本語ガイドブックに倣いリンドスと表記した。