東 西に長いクレタ島で、シティアは一番東端に近い都市だ。
少なくともミノア文明の紀元前15世紀には都市が形成されている長い歴史を持つが、近代化から取り残され、クレタの主要地域の中では最も開発が遅れた地域だった。
近年、空港が改修され、この都市に向けて高速道路の工事も進められている。
それに伴い、手付かずの自然と古代遺跡、それに他のクレタの都市ほどは観光客に占拠されていない、手ごろな大きさの港町とが、注目を浴び始めている。
静かなシティア湾の斜面に、ヴェネチア時代の城を戴き、四角い建物が連なっている。さまざまな過去の支配勢力の影響を受けた町の雰囲気は、どの国とも言いがたい無国籍な印象だ。
市街地からすぐ綺麗な砂浜のビーチが続いており、この地方都市を拠点にのんびりリゾートライフを楽しむのも、よいかも知れない。
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