立して、荒れた山の中で段々畑を耕して暮らしているのが、小さなスポアの村だ。 有名なオリボスへ向かう長い道のりの途中に忽然と山肌に現れる白い村で、標高320Mの山の上でひっそりと暮らしている。 村は、南北に長いカルパソス島の中ほどにある。島の幅が狭くなる北方向は、オリボスへの一本道が山の上を通って延び、南への道はここで分かれ、両側の海岸を通っている。 道路が開通する前の外界への出入口であったアギオス・ニコラオスの港が、東側の山麓にあり、3.5kmの道のりだ。