伊 仏国境のイタリア側で最初のネルヴィア谷(Valle Nervia)から、支流に入った山の中腹に、ひっそり息を潜めている村が、アプリカーレだ。谷沿いでもなければ、山頂でもなく、山腹の小さな突起を覆う小さな集落は、どの方角からも遠くからは見えない。
だから目の前に突然現れる、折り重なった家々の美しい姿に驚かされる。「イタリアで最も美しい村」との誤訳の通りとは言えないまでも、「非常に美しい村の一つ」(正訳)と呼んでいいことは間違いない。
小突起の最上部の城と地区教会を中心に、城壁に囲まれた中世の町並みがそのまま残されている。
海岸沿いのボルディゲーラに近く、手頃な山村の観光地として最近人気が上がっている。
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