テーマパークのようなカラフルでかわいらしい町並み
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運河は、島の暮らしに欠かせない生活道路だ
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ヴェネチアへ行ったなら、ぜひ寄ってみたい街がある。それがブラーノだ。ヴェネチアの街外れにある小さな水上バス乗り場フォンダメンタ・ヌオーヴェ(Fondameta Nuove)から約40分のところにブラーノ島がある。ヴェネチアはかつての共和国の首都であり、いわばオフィス街やマンション群の街であるのに対し、ブラーノは漁民を中心とする普通の生活の場がある島なのだ。
アドリア海の最深部、ヴェネチア湾一帯は、ラグーナ(潟)がいくつもあり、有人・無人合わせて実に多くの島々がある。ブラーノ島は、ヴェネチアと同じ潟に属する島の一つで、ヴェネチア市から約10キロ離れている。直径約500メートルと小さいが、有人島としては主なものの一つに数えられる。島内は運河で4つの地域に分かれており、さらに隣のマッツォルボ島と橋で繋がっている。
観光客の賑わいが絶えないバルダザーレ・ガルッピ通り
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下船して気がつくのは、街並がすべて人間のサイズに合わせて作られていることだ。島内の道路には自動車は走っていない。狭い石畳の道の両脇には、赤・青・黄・緑・紫・白など、2階ないしは3階建てのカラフルな家々が連なり、その間を小船が漸くすれ違うほどの狭い運河が縫うように走っている。運河には漁船が停泊し、両岸を円弧を描きながら木橋が結んでいる。建物が低いので陽光が行き届き、町じゅうがとても明るい。そのため18世紀の画家カナレットを始め、画家たちがこの風景を好んで題材にした。
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