乾 いたアスプロモンテ山麓の緩い斜面からイオニア海を見下ろすジェラーチェは、ギリシア人により地方中核都市として発達した町だ。
現在、海岸部の町に重要性を譲ったこの町は、白く風化した石の塊のように斜面に静かに息づいている。特に、岩の上にある古代から続く居住地「ボルゴ・マッジョーレ」が趣きある佇まいだ。
町の入口ヴァルヴァラ門から入り、共和国広場(Piazza della repubblica)まで行けば、美しいノルマン時代のサンタマリア・デル・マエストロ教会(Santa Maria del Mastro)【写真上】を前に往時の風格が感じられる。
岩の上のテラスから、海を背景にしたカテドラルのある下の町ボルゲット(Borghetto)の眺めが素晴らしい【写真下】。
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