石 灰岩の台地をえぐる渓谷沿いに
迷路のような細い路地の旧市街が展開する。
紀元前に始まった古い街で、ローマ時代にはアッピア街道と共に繁栄した。5世紀のヴァンダル族の襲撃を避けて、市民は渓谷沿いの岩穴に住居を移し、岩窟都市と呼ばれる特異な時期を迎えた。
中世に地上部の街が再建され、岩窟都市は廃墟となった。両岸を繋ぐ石橋の対岸には、当時の廃墟がそのまま残されている【写真下】。現市街側の崖の岩窟をくり貫いて作られた、1000年の歴史を持つ岩のサンミケーレ教会(San Michele delle Grotte)が、当時の様子を伝えている。
崖に面したテラスに立つ大聖堂を中心とする静かな旧市街【写真上】は、由緒あるプーリアの街の風情が感じられる。
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