ピ サと言えば斜塔、世界各地の観光客をのせたバスが、次々とミラコーリ広場[写真]に到着する。
ミラコーリ広場には、斜塔の他、ドゥオーモ、礼拝堂とがバランス良く立ち並び、世界一美しい広場とも呼ばれている。11〜13世紀にかけて、ピサが世界一の海洋国家として繁栄した時代のものだ。
当時領有していたサルデーニャ島には、古いピサ風の教会や修道院が数多く見られる。しかし発展するフィレンツェ(トスカーナ公国)との戦いに敗れ、あっけなく歴史から姿を消した。だが海とともに生きるピサは、フィレンツェ海軍の拠点として近世まで大変重宝されたのだった。
現在の町の中心部はトスカーナ領時代のもので、ミラコーリ広場の立派な建築群に比して、意外とコンパクトだ。
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