ダヤ人街の細い路地に並ぶ白い家並みが、どこかスペインを思い起こさせるこの町特有の表情を与えている。 スペインのレコンキスタ完了後、異教徒としてアラブ人とともにユダヤ人もまた追われる身となった。 国境から近いポルトガル領内のこの町に身を寄せた旧ユダヤ人居住区は、ポルトガルらしからぬ異国情緒が感じられる。 アラブの面影を残す城から眺める、風にたなびく白い布のような町の風景が美しい。 なお町の名は本来カシュテール・デ・ヴィデだが、日本語ではカステロ・デ・ヴィデと表記されるようなのでそれに従った。