確にはポルトガルはジブラルタル海峡の西にあるので地中海に面していないが、民族・地政学的には地中海の一部であると考え、「地中海生活」ではポルトガル南部を例外的に地中海諸国に含めている。
何故リシュボアは、それほどまでに魅力に溢れているのだろうか。リシュボアには、地中海都市にあるもの全てがあり、その全てが最高に美しいからだろう。さっそくそれを順番に見て行きたい。
都であるのに、リシュボアは良い意味での田舎町だ。人口56万人と、日本で言えば県庁所在地クラスの大きさで、都会の賑わいと地方のローカルな雰囲気とを併せ持っている。
傾斜地の地中海都市で、エレベーターはよく見かける交通機関だが、大抵は山の中に彫られたトンネルを歩いて進み、山頂の真下辺りの乗り場から乗って真っ直ぐ上昇し山頂に下りるタイプが殆どだ。
すぐ近くのケーブルカー山頂駅脇のサゥン・ぺドゥル・デ・アルカンタラ(São Pedro de Alcântara)展望台は、バイシャ地区を挟んだ向こうの丘の城を眺めるのに絶好の位置にある。 そのサゥン・ジョルジュ城に登るには、幾多の震災を乗り越えてきた大聖堂を通り、さらに岸に沿って回りこんだアルファマ地区から上がって行きたい。
ルファマ(Alfama)は、海のように広く青いテージュ川を眼前にして城の足元に広がる、リシュボアの旧市街で、震災をくぐり抜けた唯一の地区だ。白壁の家々を縫うように走る狭い坂道となった路地に、咲き誇る花や水の青さが彩りを添える。
丘の頂にあるサゥン・ジョルジュ城(Castelo de São Jorge)では、2kmの川幅があるテージュ川に掛かる4月25日橋や対岸の白い大キリスト像クリシュトゥ・レイ(Cristo Rei)まで広がる大展望が待っている。
活の場である丘の地区と対照的に、首都としての顔は、テージュ川畔に集まっている。
冒険家たちが世界各国を次々と発見したことを記念する、船を模った大理石像の「発見のモニュメント」の日本のところには、1541(年)と刻まれている。 --> Lisboa(地中海生活 −What's地中海 Resort Life "Lisboa" より)
--> http://www.atl-turismolisboa.pt/(リスボン観光局) --> http://www.cm-lisboa.pt/ |