こ こまで来るとアレンテージュの大地も緑豊かな山地に変わってくる。サゥン・マメーデ国立公園の豊かな自然の中に一際目立つ岩山がある。気をつけて眺めると、確かにその上に何か城のようなものがあるのがわかる。これがマルヴァゥンだ。
人口185人の小さな村の起源は完全に解明されていないが、村名の由来でもあるアラブ人部族長のアブン・マルワン(ﺍﺒﻦ ﻣﺭﻭﺍﻦ)が、9世紀に建設した砦にまで遡ることができる。
そのためか、小さな村に並ぶ白壁の家並みはポルトガルらしくなく、どこかアンダルシアを髣髴とさせられる。
城壁の先端にある城からの眺めは息を呑むほどだ。
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