ア ラブ人が残した町かと思えば、18世紀にポルトガル人の漁民により作られた町だと聞いて驚いた。
一大リゾートのアルガルヴェの入口ファーロの東7km、庶民的な漁港の町がオリャゥンだ。白い方形の家が曲がりくねった路地に密集する様は、一見アラブの街並みだ。
ただし、地形的には守りが弱い砂地に築かれ、道の曲がりくねりの程度もやや緩やかで、町の防御は弱い。
さらに建物は、一面に鮮やかなタイルを貼った家が多いなど、よく見るとアラブの町としては不自然な点も見られる。
詳しい経緯は不明だが、移住者達がこの地の伝統に従って不慣れな街づくりをしたために、このような不思議な街並みができたらしい。
海岸沿いには圧倒されるほどの巨大な魚市場があり、その前は静かな入江には沢山の漁船が行き交う活気ある漁港になっている。
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