ーロッパの西南端、アンダルシアに栄えたアラブ・ウマイヤ朝の亡命政権。その首都コルドバは10世紀には世界三大都市の一つに発展した。600を数えたモスクもウマイヤ朝の衰退と共にキリスト教徒の手に落ち、破壊されたり教会に改装された。一部が大聖堂に改築されたとはいえ、当時の芸術の粋を集めた見事なモスクの構造はそのままに残されている。 奥に進むと、当時アラブ人とともに社会の重要な一員であったユダヤ人街の細い路地と白い家並みが続く。これらの旧市街は世界遺産に指定されている。