白 い町、として日本人の間ではミハスが有名だが、同規模の近くて手ごろな町であるフリヒリアーナは何故か名が上がることが少ない。
しかし、ホテル、レストラン、土産店が少ない分、アンダルシアの町本来の姿を楽しむなら、こちらがお勧めだ。
海岸の有名なリゾート地ネルハから僅か数キロ、小さな峠状の場所が広い駐車場になっており、双方の新市街、旧市街を結んでいる。
色鮮やかな花に飾られた白い旧市街の道のりは、どこからでも見える真っ青な地中海がさらによって彩度を増す。
東アハルキア地方の中心地であったフリヒリアーナは、1569年のイスラム教徒反乱の震源地でもあった。町の歴史を描いた手書きタイルが、道しるべのような役割をしている。
町の一番高い部分まで上ると、テラスにテーブルを広げたバールがあり、陽だまりくつろぐ猫の傍らで、絶景を目にしながらオレンジジュースを楽しむのも良い。
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