太 陽の海岸、コスタ・デル・ソルは、夏のビーチはもちろん、冬には避寒、さらには移住地として、英国人を中心に人気が高い。
空港があるマラガはその玄関口として、誰もが通過する大都市だ。
だが、歴史の詰まった立派な建造物や美しい風景、そして大都会ならではのバールめぐりなど、楽しみは多い。
最初に行ってみたいのは、ヒブラルファロ城とアルカサバだ。「山の灯台」を意味する名のとおりに、14世紀の城跡からの展望は、地中海と町の主要な建物を一望する、まさに絶景だ。
山頂の城の脇にあるパラドールも、海と町の眺めが素晴らしくお勧めだ。
長さ数百メートルにも及ぶ大きな城は、そのまま市街の一端にある砦のアルカサバとローマ劇場跡に繋がる。
さらに進むと、資金不足から未だに完成していない壮大な大聖堂に着く。現代の経済力をもってすれば工事再開は容易だが、歴史の一部として未完成の状態を維持する姿勢がスペインらしい。
ここからグアダルメディナ川までの旧市街は、迷路のように入り組んだ繁華街で、おいしいバルや食堂がたくさんある。
また、城の麓にある、野球場と見まがうほど立派で近代的な闘牛場も、スペインならではだ。
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