"地中海,スペイン,アンダルシア,オルベーラ,olvera"
白い家々に守られたアラブの古城を戴く山頂の町
Olvera
オルベーラ
(スペイン)♦

ンダルシア山中、時おり見かけるオリープ畑の他には何もない小高い丘の上にオルベーラはある。人口8000人あまりのひっそりとした白い町は、起源をローマ時代のイリッパ(Ilippa)に遡る。円錐状の地形の頂上に12世紀のアラブの古城と聖母教会(Iglesia Parroquial de Nuestra Senora de la Encarnacion)とがあり、放射状に一直線で下るスキーゲレンデのような2本の急坂に沿って町並みが続く。砦の上から 見下ろす町の白い壁と赤い瓦、どこまでも続くオリーブ畑の風景は美しい。

 中世にはオルベーラはその戦略的重要性から、イスラムのグラナダ王国の国境防衛都市として発展したが、1327年アルフォンソ6世の時代にカスティーリャに併合された。1983年にこの町は史跡に指定されている。