陸部のグラナダへの入口にあたる、海辺の町がサロブレーニャだ。海に面した高さ79メートルの岩の上にあるアラブ王の離宮と、それを支えるように斜面を埋める白い家々が、他の町にはない魅力的な風景を作り出している。
　王国滅亡に続き、植民地経営を通じた安い農産物が流入し、戦略的立地と農業とを基盤とした町の重要性は失われた。
　しかし英国人リゾート客がスペイン南部に殺到するようになってから、歴史ある旧市街を擁するビーチリゾートとして、活気を取り戻している。


　旧市街の坂道になった路地を上りきった城のテラスから、コスタ・トロピカル（Costa Tropical）の眺めが美しい。