迫 り出した岩の下に人々の生活の場がある町、それがセテニールだ(長い町名なので後半は省略されることが多い)。 |
家 の建て込んだ町の斜面を下っていくと、今まで見えなかった部分が明らかになってくる。曲がりくねった川の水は乏しいが、恐らく雨期には増水するのだろう、川幅の倍以上に大地の岩盤を深く抉っており、何とその両側の岩の下は街並みになっているのだ。岩の下に道路が走りその奥は家並になっている。 |
見 上げると、一段と高い岩の上に教会が見える。そこまでの登り道沿いにも、岩を抉った住居が続いている。真夏には40℃を越える暑いこの地での、一種の生活の知恵なのだろう。 |