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料理と雰囲気とが揃ったリゾートレストラン
Baracuda
バラクダ
(マリ・ロシーニ −クロアチア)
程よいリゾート感を演出する海の食堂

港に面したヤシの木陰のテラス席

図を見ればよく分かるが、マリ・ロシーニは、完全に四方を海に囲まれたアドリア海の真っ只中のリゾートだ。
 1943年までイタリア領だったこの町のシーフード料理は、他のクロアチアの町よりも、明らかに繊細で質が高い。
 港に面したプリコ通りにあるバラクダは、町で評判の魚料理店だ。
 建物の前に張り出したひさしの下のテラス席に着くと、きびきびとした明るいスタッフがすぐ来てくれる。

出迎える、きびきびしてフレンドリーなスタッフ達


 堂々と海底を回遊する大カマスを意味する店の名前とは逆に、明るくフレンドリーな雰囲気に満ちている。
 ヤシの木の脇には、ライトブルーの壁に白いひさしの下に、赤白チェックのクロスを敷いたテーブルが並び、リゾート地らしい、垢抜けた雰囲気の店だ。

素材も見た目も言うことなしの魚介料理

エビのブザーラは絶品。是非試してみたい。

鮮な素材だけを使った料理に外れはない。まずは例えば、マグロのカルパッチョ、魚のスープ、海の幸の前菜盛り合わせなどで始めてみよう。クロアチアの魚のスープは地方により、魚介類の出しだけで飲ませる白いスープと、トマト仕立てにする赤いスープとがある。ここのスープはもちろん、魚のうまみがよく出た白いスープだ。

エビのブザーラは絶品。是非試してみたい。

 続いて出されたイカスミのリゾットは、色と香りがつく程度の薄めのスミで軽く煮込んだ魚介入り雑炊のような感じだ。クロアチアでは珍しいお洒落な盛り付けは、さすがに指折りのリゾート地のものだ。
 メイン料理の候補なら、魚介類のグリルだ。この店はすべて炭火焼なので、魚やエビのグリルは間違いなくおいしい。また、クロアチア独特の調理法、ブザーラもお勧めしたい。トマトや香草で軽く味付けし、素材のもち味を十分生かしてふわっと蒸し煮にしたような調理法で、素材を焼かないイタリアの伝統的なアクアパッツァの調理法にも近い(日本のイタリアレストランのアクアパッツァは、殆どが焼きを入れる変法なので少し異なる)。最高のブザーラに出合うには、最高の素材と調理技術が必要になる。だから、この店を訪れたら注文しておきたい。
 淡いオレンジ色のトマトソースに絡めた手長エビのブザーラは、思わずソースまでしっかりいただいてしまう、格別のものだった。
 ランチタイムに訪問したため、多くの品数を注文できなかったのが心残りだった。機会があればまた行ってみたい。

Baracuda(バラクダ),
Priko 31 , Mali Lošinj, 51550, Croatia., (-->地図68
Tel: +385 051 233 309,
店舗URL: drago.rancic@inet.hr(メールアドレスのみ)
紹介URL:
営業時間: 10-23h
休日: 無休(3-10月)、11-2月は休み
カード不可,
マリ・ロシーニの入江の一番奥にある町の中心となるクロアチア共和国広場から、港に沿ってプリコ通りを左に歩いて約2分。港に面しているのですぐ分かる。

2010.7.25掲載