中世の町の路地奥のとっておきの場所 | ||||||||
が進入できず、アクセスが不便なので団体客もこない中世都市モネンヴァシアは、全てが人の手による人間サイズの町だ。 | ||||||||
大ぶりだが丁寧な仕上げの伝統料理 | ||||||||
マトやピーマンに米を詰めたゲミステスはこの店では大ぶりで、どっしりと食べ応えがある。
タコの煮物は柔らかく繊細な旨みを持ち、いくらでも口に入っていく。定番のムサカは、ひき肉、ナス、ポテトの各層の厚みやバランスが絶妙で、ベシャメルソースによりそれらのハーモニーがさらに増幅されている。
他にも手作りパスタのヒロピテス、新鮮な魚のグリルを初め、お勧め料理には事欠かない。 中世の数百年間の繁栄、住む人も疎らだった20世紀、そして観光都市として復興して賑わう今日の姿。変化に富んだ町の様子に比べ、テラスでぼんやりと眺めるモネンヴァシア沖の静かなミルトー海は、このレストランのレシピと共に、何もなかったかのように変わっていないのであろう。そんなことを思いながら、木漏れ日の下、よく冷えた地元産の白ワインを手にまどろむのも楽しい。 |
Matoúla/Ματούλα(マトゥラ),
Monemvasiá, Greece.,
(-->地図49)
Tel: +30 27320 61660,
店舗URL:
紹介URL: http://www.monemvasia-online.com/matoula/
営業時間: 昼、夜
休日: 不明
カード可,
アテネからモネンヴァシア行きの長距離バスで5時間。モネンヴァシア旧市街への橋がある本土の村ゲフィラ(Géfira/ΓέΦυρα)でバスは終点となる。橋を渡って旧市街入口の西門までは約2km(徒歩30分)、門をくぐって土産物屋が並ぶメインストリートの路地をまっすぐ進み、町の中心ジャミウ広場に出る少し手前、西門から約200メートル(徒歩3分)のところ。通りから海側に数十メートル奥まっているが、気をつけて進めば木製の手作りの看板が見えるはず。
2007.4.30掲載