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大西洋と地中海の町タリファの、美味しくて気軽な食堂
Morilla
モリージャ
(タリファ −スペイン)♦
バルからレストランまで、全ての需要に対応する市民食堂

旧市街中心部の市民が集う食堂

西洋と地中海との二つの海の境界の町にある、スペイン最南端の町タリファ。往時ヨーロッパとアフリカの両大陸の沿岸を漁場としていたタリファの漁港からは、いろいろな種類の新鮮な魚介類が豊富に水揚げされる。
 そんな街の中心にある大きなサン・マテオ(San Mateo)教会前の複雑に入り組んだ広場の一角の、タリファで一番古いレストランがモリージャだ。


 タパスの盛り合わせはその日のお勧めの集大成

 店の外の舗道にテーブルが並び、ガラス張りの店内にも格調高い雰囲気はない。タパスが並ぶ入口すぐのカウンターの脇のテーブルでは、地元の人がつまんだり飲んだりしていてバールと言ってもよい雰囲気だ。
 店の日除けには、バル・レスタウランテと掛かれており、タパスから食事まで全てに対応と頼りになる、食堂と言いたくなる様な店だ。

漁港ならではの、間違いなく新鮮な魚の料理

新鮮なエビはシンプルに焼くだけで旨い

通しの、ピーマンやキノコと漬け込んだ緑のオリーブを抓みながら、メニューを開いてみると、さすが漁港の町だけあり、イカ、タコ、イワシ、マグロなど、ありとあらゆる新鮮な魚介類が、数多くそろっている。
 最初に、タパスの盛り合わせを頼むのが良い注文の仕方だろう。その日のお勧めの食材が、一皿に詰め込まれて運ばれてくる。

 水揚げされたばかりの魚を、そのままグリル

 訪れた日は、揚げイカのレモン添え、揚げ白身魚のタルタル添え、エビと白身魚のマリネ、マグロのパテ、チーズ、ポテトサラダが盛られており、フリートス(揚げ物)は全て揚げたて、何一つ外れのない満足できるタパスだった。
 こういう店では、料理はシンプルなものがいい。

 フランはスペインの食事を締めくくる楽しみ

 水揚げされたばかりの丸ごとの魚と、エビとを、グリルしてもらった。
 素材がいいので、見た目の素朴さとはうらはらに、極上で繊細な味わいだったことはいうまでもない。

 食事をしめる、手作りのフランももちろん、妥協のない美味しさであった。

Morilla(モリージャ),
Calle Sancho IV El Bravo 2, Tarifa, Cádiz 11380, Spain., (-->地図63
Tel: +34 6956 681 757,
店舗URL:
紹介URL: http://www.gotarifa.com/en/tarifa/gastronomy.html
営業時間: 昼、夜
休日: 無休
カード可否不明,
タリファ旧市街は、一辺約300メートル四方の城壁に囲まれた地域だ。他の町から直接来た場合は北側のヘレス門から、岬を観光した後なら南の港側から街に入るが、いずせにせよ迷路のような旧市街の中ほどにある店の位置は説明しにくい。
 しかし、曲がりくねった目抜き通り「勇敢王サンチョ4世通り」(Calle Sancho IV El Bravo)沿いの、旧市街一大きいサン・マテオ(San Mateo)教会前の広場にあるので、誰に聞いても分かるだろう。

2009.6.21掲載