殻変動で陸地が海に沈むことは知られているが、トルコの都市ケコヴァは、かつて繁栄していた都市が半ば海中に没し放棄された、その姿を目の当たりに出来る珍しい遺跡だ。
ケ コヴァは、少なくとも紀元前5世紀には、この地方の中心都市として栄えていたと考えられており、現在見られる遺跡は市の中心部の施設であったらしい。紀元前にはリキアの都市、その後もビサンチン帝国下で栄えたようだが、度重なる地震に襲われいつしか放棄された。対岸のカレ(シメナ)も今では数十人が住む小村だが、同様に海上、海中に立派な遺跡を擁している。
トルコには、調査の手の入っていない紀元前の遺跡が大変多いが、ここもまだ殆ど手つかずのままだ。伝承によれば、かつて本土と繋がっていたとのことであるが、海底まで少なくとも100メートルの深さがあることを考えると、俄かには信じがたい。 --> http://www.lycianturkey.com/lycian_sites/kekova_simena.htm(非公式サイト)
--> ANTALYA, MYRA, KEKOVA(地中海生活 −What's地中海 Resort Life "ANTALYA, MYRA & KEKOVA" より) |