フィラは西側が海へと落ち込む崖となっており、

　　太陽の位置が季節により変化しても、常に見事な

　　日没が望めます。



　　　また白い建物と断崖のシルエットとのコントラ

　　ストが印象深い景観を構成します。

　　　教会のドームは逆光の中で、日中に見たと

　　きとは全く違った風景を作り出していました。

　　　　また夕方は、アテネを朝出たフェリーや

　　　観光を終えて出航するクルーズ船、戻って

　　　きた観光船など、船の発着が多く、それら

　　　を眺めていても飽きません。

　　　日がだいぶ傾いてきた頃、アギウ・ミナ

　　のタベルナが新鮮な魚を店先に並べ、開店

　　の準備を始めました。

　日没の瞬間、そこここで、皆が立ち止まります。



　海へと開けたところなら、町のどこからでも、

こんなすばらしい眺めが約束されています。

　　一番きれいな瞬間は、日が沈んだ少し後に、

　１０分間だけやってきます。



　　その時間をホテルのテラスでのんびりと過

　ごしたかったので、薄暗くなった小道を急い

　で戻っていきます。

　　　沖合に停泊していたクルーズ船が


　　出航して、ホテルのテラスのはるか


　　下方を通り過ぎていきます。

　　　　そして船は、葡萄色の海の中へと溶け込んで


　　　いきました。