今ではポウザーダ「ライーニャ・サンタ・イサベル」

　　　　　として誰でも入ることができます。しかしゆっくりと

　　　　　見学するには、宿泊客として訪ねるのが一番でしょう。

　城はかつて王の居城としても使われていた　　　

建物で、その内部に入るとポルトガル随一と　　　

いわれるのも納得がいく豪華さです。

　調度品のひとつひとつは、１３世紀〜１８世

紀にかけて収集された、価値のあるものばかり

です。

　お城の塔の入り口を探しに出ましたが、なか

なか見つかりません。


　ようやく中庭にそれらしい入り口を見つけ、

登ってみました。

　薄暗い、狭い階段を延々と登ってい

くと、突然光が射し込み目の前が明る

くなり、塔の屋上に出たことに気がつ

きます。


　塔の上からは、町全体が一望のもと

です。

　夜のとばりが訪れ、観光客

が引きあげると、お城の前の

広場は静けさを取り戻します。



　さっそく有名なポウザーダ

のレストランに行ってみるこ

とにしましょう。

　味の良さでも評判ですが、なんといっても王

宮の広間をそのまま使用した雰囲気に圧倒され

てしまいます。これほど正装が似合う場所は滅

多にありません。



　高い天井から下がる大シャンデリアのもとで、

おいしい料理に舌づつみをうてば、気分はすっ

かり王侯貴族です。