ミ ルナ川の谷底から250Mの標高差を駆け上り、断崖に面した頑強な城門の有翼の獅子が掲げられた入口を潜ると、時が止まったように静かなモトヴンの村が、中世の風合いを保っている。かつての盟主ヴェネチアのシンボルが、町のそこここに残っている。
城壁から周囲を見渡すと、カシやニレが覆う緑の山々に四方が囲まれているのが分かる。谷を望むテラスは、遥か足下のミルナ川を通る国道の1台1台まで確認できる、見張り台でもある。
その一角にある風通しのいいロッジァは、今はレストランにとなり、すばらしい郷土料理を味わうことが出来る。あたり一面の森はトリュフの宝庫で、白トリュフをふんだんに使った料理がお手ごろ価格なので、ぜひ試してみたい。
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