サ ン・タンティオコ島は、サルデーニャ島の南西部の小島で、砂州の上の橋を通って車で行けるリゾートだ。この島の歴史は古く、紀元前のフェニキア人の時代にすでに町は作られ、カルタゴの町として発展した。
島の外れにあるカラセッタは、緩やかな丘の麓の漁村でのんびりとリゾートで過ごすにはぴったりの隠れ家のような町だ。 ジェノヴァ人は、中世の一時期チュニジアのタバルカを領地としたが、18世紀フランスの進出に伴い町を捨て、住人はチュニジアに近いこの街に住みついた。そのため住人は今でもジェノヴァの習慣を保っており、またアラブ風の白いキュービックな家々に、本物に比べ少しくすんではいるがチュニジアンブルーの縁取りを持った家並みが今でも見られる[写真]。
ゆるい丘の上にできた街は、港から頂上に向かう緩い坂と、等高線にそった平坦な道とで構成されている。漁船の停泊する港から頂上までは、軽く10分ほど、町役場前広場のカフェで休んでいってもいい。町のシンボルである頂上の塔からは、街の眺めと、裏手に広がる白砂のビーチが見渡せる。
レストラン「パスクワリーノ」は、シーフードがおいしい名店だ。また北アフリカ料理のクスクスを模したと言われる5〜6mm径の粒状パスタ、フレグーラ(fregula)で作ったスック(Succu,北アフリカ料理クスクス風のパスタ料理)もおいしい。
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