"地中海,イタリア,サルジニア,サルデーニャ,サン・ピエトロ,カルロフォルテ,carloforte"
サン・ピエトロ島のリゾートはトンノ(マグロ)で町おこし
Carloforte
カルロフォルテ
(サン・ピエトロ島 −イタリア)♦

ン・ピエトロ島は、サルデーニャ島西南部のポルトスクーゾからフェリーで約40分のところにある、車で横断しても10分程度の小さな島だ。サン・タンテイオコ島のカラセッタともフェリーで結ばれているので、島民の手軽なリゾートとして人気が高い。
 島中にリゾート用のホテルやアパートが点在するが、町といえるのは、ここカルロフォルテだけだ。ジェノヴァ領タバルカ(現在のチュニジア国内)が陥落した際の、新たな住処を求めて建設された町なので、町並みは、ピンク、黄色、だいだい、白など、家ごとにまるでリグリアの漁港のようにカラフルに塗り分けられている。
 夏であれば、リゾート客は、島の裏側にいくつもあるビーチでのが過ごすのがふつうだ。夕方、街は海から戻ったリゾート客で賑わう。市街地は市民の生活の場であり、リグリア風の地区教会、サン・カルロ・ボッロメオ教会のほかに特に見所はないが、レストランやみやげ物やが港近くに並んでいるので覗きながら散策するのも楽しい[写真]。
 街は緩やかな丘を覆うように広がっており、18世紀の城壁に沿ってると街とそれに隣接する塩田が見渡せる。サルデーニャ島やサン・タンテイオコ島もすぐ対岸だ。
 本来、町は漁業と塩田を生業としていた。特にマグロ漁が盛んで、トンノ(イタリア語でマグロ)の島として名高い[写真]。この港に水上げされるトンノを使って、独特の料理が発達した。トンノづくしのフルコースだ。「二コロ」、「アル・トンノ・ディ・コルサ」などの、有名なレストランで味わってみたい。