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「ドリア通りの食い物屋」は伝統的なコルシカの家庭の味
Cantina Doria
カンティナ・ドリア
(ボニファシオ −フランス)
心温まる島の家庭の味

      コルシカ風オードブルは生ハムの盛り合わせ

ンティナ・ドリアとは、ドリア通りの食い物屋の意味だ。通りの雑踏の中で、気をつけていないと見落としてしまいそうな小さな食堂、ないしは酒場で、コルシカの伝統的な家庭料理に出会える。そのあまりにも素朴な味わいが口に合うかどうかは好み次第だが、こぎれいなリゾートアイランドに変身しつつあるコルシカ島の中で、心温まる貴重な場所だ。


タイムスリップしたような店の雰囲気

   ここが有名な食堂だとは誰も気づかない

口脇の小さなテラスに2、3のテーブルを過ぎ店内に入っていく。薄暗い中はタイムスリップしたような空間で、壁や天井に古い写真、看板、道具類が所狭しとディスプレイされている。賑やかで活気ある雰囲気は、まるで地元の食堂か酒場といった感じだ。

 開店を待つ店内には古い写真や道具類がギッシリ


 メニューを見るとどれも10ユーロ以下でリゾート地としては格安だ。コルシカは海に囲まれているが、古来住民は山の民であったので、伝統料理は山と畑のものばかりである。まずは種類が豊富な生ハム類が目につく。町の起源はトスカーナにあり、その後長くジェノヴァ領であったため、名前はプリスッツ(prisuttu)、コッパ(coppa)、ロンツ(Lonzu)、サルシッチャ(salsiccia)など、すべてイタリア風だ。

 コルシカ風スープは、コルシカ版五目雑炊といった感じ

これらの盛り合わせ「コルシカ風オードブル」はコルシカのどのレストランでも定番だが、この店ものはどれも手作り独特のコクがあり一味違う。コルシカ風スープも自慢の一品だ。野菜と豆と骨付きハムとをじっくり煮込んだ食事代わりにもなるスープで、大きなボウルのような器に入れて供される。もちろん、コルシカ名産のチーズ「ブロッチュ」(ヤギ乳で作ったチーズ)も味わえる。


Cantina Doria(カンティナ・ドリア),
27, Rue Doria 20169 Bonifacio France., (-->地図25
Tel: +33 0495735049,
店舗URL: http://www.corsud.com/cantina/,
紹介URL:
営業時間: 昼、夜(詳細不明),
休日: 日曜・火曜夜(夏季は無休)、1月,
カード不明,
旧市街は車両通行不可。ジェノヴァ門または駐車場から徒歩で旧市街に入り、一番南側の賑やかな通り、ドリア通り(Rue Doria)を目指す。店は、町の東南角にあるマルシェ広場近くの通り沿いにある。間口の小さい目立たない店なので小さな看板に注意。夏季は前もって予約したい。

2004.6.6掲載