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プーリアの田舎町で大地の恵みを味わう
Centro Storico
チェントロ・ストーリコ
(ロコロトンド −イタリア)
小さな街のトラットリアでプーリアの豊かさを知る

田舎町の旧市街の路地裏にあるトラットリア

外と知られていないのだが、古代から穀倉地帯として知られるプーリア州は、今でもピザやパスタに欠かせない小麦、オリーブオイルなどの一大産地だ。野菜、果物、チーズなど南イタリアを代表する豊かな地中海食の典型がここにある。
 トゥルッリで有名なイトリア谷を見下ろす円形の町ロコロトンドの旧市街の裏通りに、小さなトラットリア、その名も「チェントロ・ストーリコ」(イタリア語で旧市街の意味)はある。見た感じはどう見ても町の小さなトラットリアだ。だがここでは、丁寧に作られた地元プーリアの、質の良い郷土料理を味わえる。明るい白っぽい不ぞろいの色を埋め込んだ店内の壁が、田舎らしいほっとした雰囲気を演出している。



丘陵地帯らしい、野菜とチーズの前菜は味が濃い

菜の盛り合わせは、近くで取れたナス、ズッキーニ、トマトを焼いてマリネしたもの、それにモッツァレラを初め3種類のチーズ。皆、力強いしっかりした味だ。また地元のサラミや野菜のポルペッティもおいしい。
 プーリアは小麦の産地なので、南イタリアでは珍しく、生パスタも良いものが多い。中でもオレキエッテ、カヴァテッリ、ストロッツァプレーティなどをトマトソースやリコッタで和えていただくのがお勧めだ。



スロトッツァプレーティ(strozzapreti)のリコッタ和え
バジル・トマト風味


豚肉のグリル



ブラチョーレ(braciole)も代表的な郷土料理


 セコンディ(メイン料理)には、港町でもなければ、肉料理の方が断然良い。肉質が良いので、羊や豚のグリル、ポルペッティなど、シンプルな料理がとてもおいしい。
 またブラチョーレは、プーリアの郷土料理で、牛肉などを薄く延ばし、詰め物をしてトマトソースなどで煮たものだ。名物のロコロトンド風マッロ(Marro Locorotondese−羊の内臓のソーセージ)にチャレンジしてみるのも良いだろう。


Centro Storico(チェントロ・ストーリコ),
Via Eroi di Dogali 7, Locorotondo (BA), Italia., (-->地図44
Tel: +39 080 9315473,
店舗URL:
紹介URL:
営業時間: 昼、夜
休日: 水曜,
カード可,
ナポリ門から旧市街に入り、徒歩約2分。サン・ジョルジョ教会へ向かって入り組んだ道を進み、エロイ・ディ・ドガーリ通りに入ってすぐ右側。静かな市街なので、近くを通りがかればすぐわかる。なお、旧市街は鉄道駅から約1キロ強。

2006.6.18掲載