波しぶきを被りそうな水際のテーブル | ||||
わいらしいヴェリ・ロシーニの港の海辺に沿って、幾つものレストランが水際にテーブルを並べている。
店名の意味は、ズバリ漁師の小屋、魚料理に力を入れている食堂だ。食堂といってもそこは観光地、レストランと変わらぬサービスが受けられる。 メニューを見れば、そのクロアチアでは珍しいほどのバリエーションに、思わず声を上げたくなる。 |
鮮度が違うから何を食べても美味しい | ||||||||||||
元で取れる新鮮な魚、エビ、タコ、貝を使った、前菜、パスタやリゾット、そしてメイン料理。
続いて運ばれた魚のスープは、白身魚と貝のだしがよく効いた雑炊風の一皿だ。 この付近ではイタリアのようにパスタやパンではなく、スープに米を入れることが多い。それが恰も、魚の雑炊のような親しみやすい味を引き出しており、最後の一滴までおいしくいただける。
次の一皿は、海の幸のリゾットだ。パスタ(麺類)ほどではないが、クロアチア東部の海沿いではリゾットのメニューが目立つ。しっかり効いた魚の出しで炊き込んだ米の間に、手長エビ、小エビ、ムール貝、アサリがたっぷり。日本国内でも食べられる決して珍しいメニューではないが、これだけ新鮮な素材をたっぷり使ったリゾットは、コスト重視の日本の店ではとても味わうことはできない。
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