カステルモーラの村の入り口の大きな岩山の下には、手作り陶器の店があり、涼しげなレモン柄の絵皿が並んでいます。
続いてその大岩の自然の割れ目を利用した、小さなお堂が祭られているのが目にとまります。 その先のカーブを曲がると、町との劇的な出会いに驚かされます。
岩の影から現れるのは、どこにでもあるようなごく普通の小さな村の広場の風景です。 しかし海のほうに目を向けると、タオルミーナからナクソスにかけての全体を見渡す、行きを飲むような光景が広がります。カステルモーラの標高は529Mもあるからなのです。
城跡に登ってみると、この広場が町のテラスとなって海へと落ち込む断崖の上に位置していることがはっきりわかります。 タオルミーナやカステルモーラの砦は10世紀にファティマ朝アラブがシチリアを併合したときに、この地を治めていたビサンティン帝国が最後の抵抗を試みた地です。このような切り立った地形を利用した海を見下ろす岩峰の町は、周辺に多く見られます。
町の頂上からの、白い丸屋根の塔を持つアラブ−ノルマン風の村で唯一の教会を見下ろす眺めは、要衝の砦にふさわしい絶景でした。
教会の前に行ってみると、その教会と海を眺めるテラスのあるカフェ「トゥリシ」があります。 テラスでアーモンドとレモンのジェラートと良く冷えたアーモンド酒をいただき、熱くなった体を冷やします。このあたりはアーモンド栽培が盛んで、特産の白いアーモンド酒は程よい香りがあり最高です。
Top; Castelmola The second; Castelmola The third; Castelmola The fourth; Castelmola The fifth; Castelmola Bottom; Bar 'Turrisi', Castelmola
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